阪神・近本光司を紐解く7つの物語| 嫁との結婚生活で新人王獲得へ


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淡路島出身で根っからのタイガースファンという近本光司選手ですが、今でも部屋にあるというタイガースの品とは一体どういうものでしょうか。
子供の頃から見てきたタイガースで1年目から活躍。その姿の裏には、二人三脚で支えてくれる妻・未夢さんの存在が。

そして近本選手の素直で実直な人柄とは。その考え方が、プロとして小柄な体格でも力強いプレースタイルを貫くことに繋がっているのかもしれません。

今回は、近本光司選手の人柄を『7つの物語』と題して紐解いていきます。

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根っからのタイガースっ子・近本光司は淡路島出身


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近本光司選手は淡路島出身。阪神タイガースは小さい頃から身近だったのだといいます。
そんな近本選手は高校も兵庫県立社高校。そこからも地元の関西学院大学へ進学、社会人野球では大阪ガスでプレーして、ずっと地元で育ってきた根っからのタイガースファン。

 

小さい頃からタイガースに慣れ親しんできたという近本選手は、子供の頃には阪神のヘルメットや帽子をかぶっていたのだそう。
今でも阪神の毛布みたいなものが家にあるのだと話していて、タイガースへの愛着がわかります。

 

2018年のドラフト会議で3回目の1位でタイガースの指名を受けた近本選手。
地元の球団に入ることができたのは、近本選手本人にとってこんなに嬉しいことはなかったのかもしれません。

今では自身の応援グッズも販売されている近本選手。
自分のグッズが販売されているのは不思議な感覚かもしれません。
以下は近本選手の応援タオル↓

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社会人野球 “大阪ガス” 時代の近本光司が経験したお仕事とは

そんな近本選手のルーキーとしての2019年シーズン。
ルーキーとは言っても、社会人を経てきているので24歳とその年齢に伴った経験の豊富さからか、しっかり者で考え方も成熟している感じが伝わってきます。

 

社会人野球の大阪ガス時代には午後から始まる練習の前、午前中は会社の業務をしていたのだといいます。
大阪ガスの所属は、ガス機器を工務店やハウスメーカーに使っていただくように営業する部署に在籍。
近本選手自身はインタビューで「何もしていないです」と言ってはいたものの、野球ではない部分の経験もしてきています。

 

そんな近本選手がプロに入って社会人時代から大きく変わったのは、野球だけがメインになったことなのだといいます。
プロでは当然朝から晩まで野球漬けの生活。「野球に集中できる良い環境」と話していました。

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プロ入り前に結婚した妻・未夢さんとの二人三脚の生活とは

タイガースへの入団時、近本選手が話題になったのが、タイガースの虎風荘に入寮しなかったこと。
近本選手はドラフトの年に中学校時代の同級生と結婚していたため、入寮するかどうかは選択可能。
近本選手は妻の未夢さんとよく話し合って決めたのだといいます。

 

プロ野球選手の大半はプロ入りと同時に球団の寮に入りますが、高卒選手は5年、大卒で2年、社会人卒で1年というのが一般的。
それだけアスリートにとって食生活をはじめとする生活の質はプレーの質に直結してくるものであり、生活面で自立することができるまで栄養士や寮長など専門的な人の力を借りて一人前になっていくのがプロ野球選手の成長の流れ。

 

それでも近本選手を見ると、十分に自立している様子がわかります。
大学時代の怪我の経験から栄養学に取り組んだり、妻の未夢さんもアスリートフードマイスターの資格を取得したり、その取り組みもプロでの活躍を見越してのもの。
未夢さんのサポート体制も万全なのだそうで、こういうところが周りの球団関係者も “近本選手は自立していて生活は問題ない” と語る理由なのかもしれません。

 

『赤星さんを目標にしています』近本光司への2世としての期待


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プロ入りの時から近本選手にかかる期待は大きく、新入団選手発表の場で近本選手が話したのは「赤星さんを目標にしています」ということ。
盗塁数はリーグトップを争っており、盗塁王も射程圏内。
シーズン途中から1番に抜擢されて、プレースタイルも赤星さんのよう。近本選手は年齢的にも子供の頃から赤星さんの全盛期を見てきている年代で、阪神ファンなら小さい頃からずっと見てきた人かもしれません。

 

それでも近本選手は子供の頃からずっと足が速かった訳ではなかったのだといいます。
速くなってきたのは大学時代。それまでは走るフォームもよくなくて、適切な筋力もついていなかったのだという近本選手。
大学時代にフォームとトレーニングをしっかりして、そこで速くなったのだそう。

 

あるインタビューで「赤星さんみたいになれたら万々歳です」と話していた近本選手。
着々とその背中を追い始めている姿が見られます。

 

『芯に当たって角度がつけば長打になる』近本光司の “バッティング理論”

近本選手が赤星さんのようなのは、その足の速さだけではなくその体格も。
170センチという身長は同じで、プロ野球選手としてはかなり小柄な方。
バッティングに優れた選手は身体の大きな人が多い中、小柄な近本選手は有利ではない体格でありながら、力強い打球を飛ばし続けています。

その背景には、近本選手のバッティング理論があるのかもしれません。

 

それは近本選手が「バッティングはタイミングだと思っている」と話していたこと。

「芯に当たって角度がつけば長打になる」と、どれだけ思い切り振っても芯が外れたり、飛ぶ方向が正面だったらアウトになるので、しっかりタイミングさえ合うように意識しているのだと話していました。
プロになっても自分自身の考え方を貫いている姿からは、これまでに積み上げてきた土台の大きさがわかります。

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近本光司の謙虚で素直な人柄とは

近本選手のインタビューを聞いているとわかるのが、その謙虚で実直な人柄。
入団前には、「プロに入ると、すぐに壁にぶち当たると思いますよ」と話していて、自分の力を過信せずに現状を理解しようとしている姿も。

 

そんな近本選手の話を聞いていると、その基本的な考え方がわかります。
近本選手が頻繁に口にしているのは、「人から言われたことは自分の中でしっかり受け止めて、取捨選択して、どうするか決めている」というもの。
プロでは当然多くの人から様々なアドバイスをもらうようになりますが、色々な言葉に引っ張られて自分の形が崩れてしまうことも珍しいことではありません。

 

キャンプ時には、「張り切ってアピールしようとすれば自分の力以上のものを出そうとしてしまうので、力を入れる方向を間違えてケガにつながってしまう。
なので、しっかり自分のプレーをできるようにしていきたい。」と話していた近本選手。

色々なアドバイスが入る中で、素直に受け止めてどれを取り入れるのか取捨選択する意識を持つというのを1年目から意識しているというのが近本選手の強いところかもしれません。

 

“現状を見極めて適切な対策を練っていく” 近本光司の新人王獲得へ


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近本選手が新入団選手発表の場で話していたのは、「新人王と盗塁王を取りたい」ということ。
そんな大きな目標を語る一方で、その発言は近本選手にとって大きなものではなく、等身大の目標なのだということがわかる一幕も。

それは、「まずはプロ野球の雰囲気や球場の雰囲気だったり、プロのレベルを肌で感じて最終的には新人王を取りたいですけど、今のレベルがどのレベルなのかということをしっかり把握したい」と話していたこと。

 

現状を見極めて適切な対策を練っていく、そういう姿勢が新人王に近い今の位置を作ってきているのかもしれません。
2019年シーズンが終わった時にどこまで活躍を広げているのか、今から楽しみな選手です。

 

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