広島フランスアの通訳クレートさんの希少価値はこんなに高かった!
カープの試合を見ていたらフランスアという名前のピッチャーが出てきて、150キロを超える剛球でバッタバッタと三振をとってたちまちその日のヒーローになりました。
そのヒーローインタビューでのこと。
その通訳の方がマイクで日本語を喋った途端、ファンから笑いが起きました。
日本語がたどたどしくてカープファンから人気を集めています。
その通訳の方とは、”通訳兼ブルペン捕手”でドミニカ共和国のカープアカデミー出身の”クレートさん”です。
クレートさんは日本語勉強中でドミニカ共和国に帰ったときもカープアカデミーに行って日本語の練習をしています。
日本人の通訳の人を見ているとプロフェッショナルという感じで完璧なイメージが強いですし、他の外国人選手のヒーローインタビューを見ていると、”失敗できない”という感じで完璧な通訳をしています。
ではなぜクレートさんは日本語勉強中でヒーローインタビューの通訳ができているのでしょうか。
それは、カープアカデミー出身のブルペン捕手は日本語の通訳もすることになっているからです。
僕はフィンランド留学をしていたときにフィンランドの講座をとっていたり、英語を練習していたときには海外の方で日本語を勉強している人を見てきましたが、外国語をできるようにするまでには苦労が絶えないです。
ですが、今のクレートさんはそれ以上の努力をしていると思います。
クレートさんはこの大勢の前で通訳するのはとても緊張しているようですが、一方で「頑張りたい」とも話していて、日本語勉強の意欲がすごい方です。
そしてこの環境はそんなクレートさんにとって、とても良い場所になっていて、カープの中でクレートさんはカープが手放せない貴重な存在となっていると思います。
今回は、その理由について見ていきましょう。
クレートさんはドミニカ共和国で稀な日本語通訳
ドミニカ共和国の第一言語はスペイン語です。
なのでフランスア投手もクレートさんもスペイン語が第一言語ということになります。
ドミニカはメジャーを目指す人がたくさんいて世界共通語の英語を話す人がたくさんいるのではないでしょうか。
それにドミニカ共和国は小さな国でアメリカのすぐ隣なので、英語は必要になる人も多いと思います。
でも一方で日本語を話す人なんてほとんどいないのではないでしょうか。
ドミニカの人にとって日本は距離的にも地球の反対の国ですし、日本語の必要性もないですよね。
なので、カープがドミニカ共和国でカープアカデミーを作ってプロ野球で活躍する選手を育てようとしたときも、その選手たちの通訳を探すのは難しかったのかもしれません。
スペイン語ができる日本人の方はたくさんいますが、ドミニカの選手のことを知る人は少ないと思います。
それでカープはブルペン捕手に日本語もするようにお願いしているのかもしれないですね。
(一岡竜司投手の意外な性格がわかる記事はこちらから読めます。)
クレートさんはカープが手放せない存在になる!?
僕が英語を練習していたとき、英語を一緒にやっている友達でモンゴルの人がいました。
その人は6年間日本に住んでいて、日本語学校に3年間通っていたので日本語はできるようになっていました。
それから英語を始めたということ。
その人が言っていたのは、モンゴルでは英語ができる人はたくさんいるけれど、それよりも日本語ができる人は少ないので先に日本語を先にやった方が価値が高かったのだそうです。
ドミニカ共和国にも日本語学校はありますが、日本語学校だけでは実際には通訳になれるまで上達するのはかなり難しいと思います。
僕はフィンランド留学をしていたときに市民にも向けられたフィンランド語の講座を受けていましたが、日常的な会話をするだけでも外国語は難しかったです。
通訳のレベルとなるともっともっと上のレベルなのでドミニカ共和国に日本語をそのレベルでできる人なんて稀なのではないでしょうか。
その分だけクレートさんの日本語ができるという価値は高くなっていきます。
さらにドミニカ出身の選手の苦労がわかってブルペン捕手もできるとなれば、ドミニカ共和国から毎年選手を受け入れているカープにとっては、手放せない存在になっているのではないでしょうか。
こういう色々なサポート役の人が活躍するのもカープの強さの一因となっているのかもしれませんね。
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