乙坂智の海外修行に父や兄の影響も!?その表情から見えてくるものとは
DeNAの試合を見ていたとき、バッターボックスでの佇まいというか雰囲気が他の選手と明らかに違う人がいました。
乙坂智選手はまだ25歳の若さですが、もうかなり経験を積んできている選手のような顔つきをしています。
乙坂選手は南米によく行っていて、2014年と2015年にはドミニカ共和国のウインターリーグへ、2017年にはメキシコの過酷と言われるメキシカンパシフィックリーグへ行っています。
海外へ行くと良い意味でも悪い意味でも変わると言いますが、乙坂選手はメキシカンパシフィックリーグには自分でチームを探して一人で行っています。
僕はそれが乙坂選手の原動力になっているのではないかと思っています。
乙坂智選手のメキシカンリーグへの一人修行は父の影響もある!?
2014年と2015年に練習生として参加したドミニカのウインターリーグは横浜高校時代の2つ上の先輩の筒香選手について行きましたが、メキシカンパシフィックリーグは自分で受け入れ先としてヤキス・デ・オブレゴンというチームを探して参加したい旨を球団に伝えています。
すごい行動力ですよね。
秋の台湾リーグに行く選手はよく聞きますが、南米のリーグに行く選手は稀だと思います。
その理由の一つは言葉ですが、南米はスペイン語が第一言語である国が多く、日本から遠いので馴染みのない国ばかりなのではないでしょうか。
乙坂選手はアメリカ出身の父親を持ちます。
2015年に参加したドミニカのウインターリーグを終えた後には父の出身であるアメリカのカンザス州で自主トレをしています。
乙坂選手は父親がアメリカ出身なので海外には馴染みがあったのではないでしょうか。
乙坂選手が野球を始めたのは兄の影響もあるということも話しているので、父親からも影響を受けているということもあるかもしれません。
乙坂選手は英語もスペイン語も話さないと言いますが、それでも家族に海外出身の人がいるのは羨ましいと思います。
それは、家族に海外の人がいるのといないのとでは海外に対する抵抗がかなり違うと思うからです。
僕はフィンランド留学をしましたが、初めは海外に抵抗があって気持ちを整えるのが大変でした。
どれだけもっと近くに海外に触れる機会があったら、と思ったことかわかりません。
ただそれでもメキシコのリーグに行ってしまうのは本当に大変なことだと思いました。
海外で単身武者修行するということは本当に大変なこと
自分一人で海外の文化に入っていくのは本当に大変なことだと思います。
海外留学とかだと受け入れ先の人たちも受け入れることに慣れていたりもしますが、乙坂選手はメキシコの選手たちが生き残りをかけて必死に戦っているリーグへ一人で入っていっています。
なので、乙坂選手も最初は周りの人の当たりが厳しくて「そこをどけ、選手の座るところだ」ということも言われたそうです。
乙坂選手は1ヶ月半参加しましたが、スペイン語も英語もできないと言います。
通訳兼ねたスタッフも最初と最後の数日感だけしかいなかったので、残りの3週間は自分でなんとかしたと言います。
日本流のハチマキをつけたり、結果でも受け入れられようと必死に打ったそうです。
試合が終わったあとにはお店が相手いなくて食べ物に困ったり、バス移動は短くて3時間、長いと11時間の移動もあったといいます。
いきなり来た人に厳しい環境だったようですが、野球の結果で頑張って「ninja」と言われるまでになって、最後には惜しまれて帰ってきました。
まとめ:乙坂選手の表情に見る雰囲気
出典:「http://column.sp.baseball.findfriends.jp/」
乙坂選手のバッターボックスでのたたずまいというか表情が他の選手と明らかに違っているように感じます。
そこにはこの海外リーグへ武者修行の経験があるのかもしれません。
以前、巨人の上原投手が「恐ろしいほどのバッターとの対戦では、練習で自分はこれだけやった、という自信があるから向かっていける」ということを言っていました。
乙坂選手にも”厳しいメキシコのリーグでがんばった”という自身があると思います。
乙坂選手はこのメキシコのリーグの経験を「人生で一番長い1ヶ月だった」と言っていますが、この乙坂選手の経験は”これだけやった”という自信になって、格上のピッチャーに向かっていく時にバットを振り切る力となっていくかもしれません。