会社を変えると上手くいくこともある?日本ハム大田泰示に思う”転職”
昨年から毎試合日本ハムの試合結果をチェックしているのですが、
その目的が2017年からトレードで日本ハムに入団した大田泰示選手。
2008年のドラフト1位で巨人に入団した身体能力の並外れた選手ですが
8年間苦しんで日本ハムにトレードとなってしまいました。
しかし、その翌年からこれまでの大田選手とは別人のように活躍するようになりました。
環境が変わってあそこまで変わるものでしょうか。
能力を発揮できる環境は人によって違うのかもしれません。
今回は「職場を変えると上手くいくかもしれない」ということについて
大田泰示選手に思うことを書いていきます。
大田泰示選手 巨人で苦しんだ8年間
巨人での8年間で監督をしていたのは原辰徳監督。
原監督は大田選手の高校の先輩でもあり、
大田選手を熱心に指導していました。
ドラフトでは他のチームと競合しましたが原監督がくじで引き当てて
背番号には以前松井秀喜さんがつけていた55番をすすめて
その期待の大きさがわかりました。
しかしその成績は、
8年間で225試合に出場してヒットの数は100本、ホームランが9本でした。
1軍に出て来ては結果が出せず、2軍落ちするというのを繰り返していました。
その中で大田選手はいろいろ工夫をしていました。
「ヒットが打てないとまず試合に出れない」と言ってコンパクトな打ち方に変えていたり、
足を上げない打ち方を練習していたり。
しかし、それらは豪快に打つのが持ち味の大田選手の特徴をなくしてしまっていたようにも思えました。
さらには「未完の大砲」とマスコミやファンに言われるようになってしまったのです。
日本ハムへトレードの後に大活躍
そして2017年にトレードで日本ハムへ移籍することになり、
そこから大田選手が活躍するようになります。
日本ハムでの2017年の成績は
118試合に出場してヒットが110本、ホームランの数は15本。
それまで8年間の成績を1年で上回ってしまいました。
重要なのは指導してくれる人との相性
では何が大田選手をここまで変えたのでしょうか。
それは指導者が変わったことが大きかったというのが僕の意見です。
日本ハムの栗山監督は選手の育成で定評のある監督で
原監督とはまた違った指導の仕方をする監督です。
出典:「https://www.zakzak.co.jp/」
栗山監督は「あれだけ身体能力があって、足も速くて守備も上手い。どうしてこれまでレギュラーで出てないの?なんで?って感じだよね。」
と結果を残せなかった大田選手の才能をかなり評価していています。
そして、2017年には大田選手の良さがプレーに現れるようになっていて
見るからに生き生きとプレーする大田選手が見られるようになりました。
大田選手はバッターボックスで大きく構えて思い切りバットを振るようになっていたのです。
生き生きとプレーする大田選手が見られるようになりました。
では栗山監督は大田選手にどのような指導をしていたのでしょうか。
栗山監督は個人練習をかなり多く取り入れている監督で
「自分で練習を考える」ということを重視しているようです。
そうしたのびのびと練習する環境が大田選手の性格に合っていたのかもしれません。
トレードは選手にとっても良い場合がある
日本ハムと巨人はたびたびトレードを繰り返していますが
これはとても良いことだと思います。
大田選手とは反対に日本ハムから大田選手とのトレードで巨人に来た石川慎吾選手は
昨年大田選手と同じく100試合以上に出場して活躍しています。
トレードで移籍した選手は「チームにいらなくなった存在」みたいにネガティブに捉えられることが多いですが、そうとも限らないと思います。
球団のフロントもそれがわかっていて、選手がプロ野球でやっていけるように考えているというのもあるでしょう。
日本ハムと巨人では方針もだいぶ違っています。
かかるプレッシャーもいつもマスコミの対象になる巨人と
北海道の地域密着でのびのびできる日本ハムでは全く違うのではないでしょうか。
ただ、プロ野球は自分の意思で移籍とかできないのが辛い部分かもしれませんね。
会社を変えると上手くいくことも⁈
チームによって特色があるのは会社も同じなのではないでしょうか。
良い会社だと言われるところでもやっていけない人もいたり
ブラック企業と言われる会社だって、もしかしたら合う人も中にはいるかもしれないです。
それに会社を見ているとだいたいメンバーの性格は似たタイプの人が多いのではないでしょうか。
自然と合いそうな人を採用したり、合わなくてやめていったりということもあるかもしれません。
そして会社はプロ野球の球団と違って、転職できるのが良いところです。
やっぱり上司との相性は大きいし、その会社の社長の顔とか見て方針が違うなと思うとやっていけないと思います。
新卒の人で入社から2ヶ月が経ち、すでに方向転換した人もいるというニュースが流れていました。
もっと上手くできるはずなのに活かせていない、
という人は会社を変えてみるのもありかもしれません。
大田泰示選手のように上司や同僚が変わるだけでそれまでやってきたことが
活かされていくということも有り得るのではないでしょうか。
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