職業選択に悩む人必見!違う視点でキャリアを積むプロ野球選手たち
就職活動や転職活動のような職業の選択で迷っているとき
彼らのキャリアの作り方がなにか参考になるかもしれません。
「一芸」を磨く選手たち。
プロ野球で世間の注目を集めるのは大谷翔平選手や清宮幸太郎選手のような
花形の4番バッターとか先発ピッチャーです。
一方で、どこで勝負するのかを決めて「一芸」を磨く選手もいます。
ファンとしては「エース対4番」もワクワクするし、
ニュースでもそちらの方が取り上げられることが多いですよね。
でも、一芸で魅せる選手のプレーはそれ以上に面白いんです。
走塁のスペシャリスト・鈴木尚広選手
出典:「http://news.livedoor.com/」
鈴木尚広選手は2016年で引退していますが、走塁だけで37歳までプロの世界で活躍した選手。
そんな鈴木選手の仕事は、
「終盤に代走で出てきて、試合を決める1点を入れること」
です。
「走ること」に特化して練習してきた鈴木選手は、
試合でたった1度の走塁のために朝早くから球場に来て、
試合の終盤を迎えるまで延々と準備をしていたそうです。
他の選手が打つ練習、走る練習、守る練習をする中で、
鈴木選手は打つことと守ることの優先順位を下げて
走ることに時間を使ってきました。
仕事をするとき「トレードオフ」という考え方がありますが、
野球でもそれは同じで、「何かを選ぶ」ということは「何かを捨てる」
ということなのではないでしょうか。
鈴木選手は「走ること」にたくさん時間を使うことで
そこに生きがいを作りました。
鈴木選手は2015年にはオールスターゲームにも出場しています。
名だたる選手が選ばれる中、「代走」だけで選ばれるのは異例でした。
代走で登場してここまで大歓声に包まれるのは鈴木選手だけなので、
これは本当にすごいことだと思います。
球数稼ぐのが仕事の中島卓也選手
ファイターズの中島卓也選手の仕事の一つは「ボールをカットして球数を稼ぐこと」
とにかくファールを打ちまくります。
先発ピッチャーは疲労を考えると、だいたい100球ぐらいで交代しないといけないので
少ない球数で打ち取っていれば長いイニングを投げられてしまいます。
それが良いピッチャーだと打てないまま試合の最後まで投げられてしまいますが、
中島選手がファールを打ちまくって1打席でピッチャーに10球も投げさせると
それだけでピッチャーは投げられる回数が1イニング減ってしまいます。
だから打率は悪くても中島選手はバットを短く持って軽く振ってカットしまくりますし、ヒットと同じぐらいの価値があるので監督も起用し続けます。
もちろん中島選手はヒットも打つし、盗塁もします。
でも中島選手の一番の魅せ場はカットしまくる場面なのです。
終盤に左バッター1人抑えるのが仕事の森福允彦投手
出典:「https://ameblo.jp/keijiro8」
森福投手の役割は
「試合のポイントになる場面で左バッターを1人抑えること」
です。
なので森福投手は左バッターを抑える技術を磨いています。
サイドスローで左バッターから見ると背中の方から向かってくるようなボールだったり、左バッターに打ちにくいところに投げていくので、森福投手は右バッターには部が悪いかもしれません。
なので、試合のポイントとなる場面で出てきて相手の左の強打者を1人だけ抑えてマウンドを降りていきます。
違う視点でキャリアを積んだ選手たち
職業を選択するとき、その業界の花形の職業についつい目を奪われがちになってしまうことも。
しかし、プロ野球の脇役といわれるポジションでも活躍の場をつくっている選手のように、
実際に見ていくといろいろな立ち位置がありますよね。
脇役と言われる職業でも
それぞれに活躍の場があるかもしれません。
こういった少し違う視点でキャリアを積む選手たちを見ていると、職業を選ぶときにも、
自分で早めに「これ!」というのを決めて何かに特化するのもありかもしれないと思わせてくれます。
それに少し周りに目を向けてみると、僕たちの周りにもまた違った生き方や働き方があるのかもしれませんね。
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