メジャーで活躍の裏側!マイコラスの年俸推移から学ぶ自分の市場価値の上げ方
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今シーズンからメジャーリーグのカーディナルスへ移籍した元巨人のマイルズ・マイコラス投手が予想以上の大活躍を見せています。
マイコラス投手はメジャーで結果を残せず、2015年に巨人へ移籍してきました。
僕は巨人での3年間を見てきましたが、移籍1年目の初めはなかなか勝ち星がつかなくて苦しんでいましたが、そこから活躍。
3年間でマウンドでの立ち居振る舞いも大きく変わりました。
そのマイコラス投手は巨人での2年目には右肩に違和感で長く2軍にいましたが、その時は怪我に対するケアの意識が必要以上に強くてコーチからその姿勢に疑問を持たれていたこともありました。
それに、マイコラス投手は周りの選手から学ぶ姿勢が強くて、よく巨人のエースの菅野智之投手にいろいろ聞いていたように思います。
それが今、メジャーでの活躍を考えると、マイコラス投手がメジャーリーグで飛躍するためのスキルアップの場所として巨人のチームを使っていたということが読み取れます。
今回のカーディナルスとの契約でも、メジャーリーグの労使協定で定められる”6年間は球団が保有権をもつ”ということを契約から排除しています。
これはマイコラス投手が2年後のカーディナルスと契約が切れる時にもう一度他のチームを巻き込んで年俸を飛躍させるためのものと予想することができます。
こういうところを考えると、マイコラス投手はかなり先まで読んでキャリアの作り方を考えてきたのではないでしょうか。
今回はそんなマイコラス投手の年俸の上げ方から学ぶ自分の市場価値の上げ方を見ていきましょう。
年俸推移で見るマイコラス投手の市場価値
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そのマイコラスの年俸推移は、
レンジャーズ(2014年)50.23ドル(約5500万)
巨人1年目(2015年)8050万
巨人2年目(2016年)2億4000万
巨人3年目(2017年)2億4000万
カーディナルス(2018年)2年総額1550ドル(約17億)
メジャーリーグでピッチャーの実力をはかる2018年の成績から指標「WAR」で出されたマイコラス投手の市場価値は1年1420ドル(約15億5000万)
実際の年俸は1年で8億5000万なのでこのままシーズン終了まで活躍を続ければ来年の年俸は約2倍の15億5000万まで上がることが予想されます。
(マイコラス投手の元同僚・坂本勇人選手の驚きの年俸推移がわかる記事はこちらから読めます。)
活躍の裏に見えてくるマイコラスの自分の市場価値を高める戦略
2014年にマイコラス投手はメジャーで全く活躍できませんでした。
10試合に先発して2勝5敗、防御率は6.44。
巨人に来てからもしばらくは勝てない時期が続いきましたが、当時の原辰徳監督が起用し続けました。
そこからだんだんと勝てるようになってきましたが、その途中には少しの怪我で2軍へ行ってしまう弱さやコンディションの悪さでキャッチャーへ怒鳴ってしまうメンタルの弱さも指摘されていました。
しかし、そこから3年間巨人でプレーしていくうちにだんだんと日本でも指折りの投手になっています。
だけど一方で3年間マイコラス投手の試合を見続けてきて、思うことがあります。
それは、マイコラス投手にとって巨人というチームは自分自身の市場価値を高めるための修行の場として使っていたということです。
実際にマイコラス投手は、日本のチームへ移籍するときに、環境を変えてみるのもありかと思ったと語っており、環境を変えてそこで実力をつけようとしていたということがわかります。
大きな怪我をしないように少し肩や肘に違和感があれば投げるのを回避している時期もありました。
それに、マイコラスの学ぶ姿勢も凄まじかったように思います。
特に巨人のエース菅野智之投手から学ぶ姿勢が際立っていました。
カウントのとり方とか、コースの投げ分け方とかコントロールの重要性とか、マイコラス投手は器用で色々な選手を見て真似して学び取っているみたいなことも。
その裏にはやはりメジャーで活躍することが念頭にあったのかもしれません。
そして、巨人という場所はマイコラスにとっては自分を成長させるために選んだ修行の場所だったことは間違いないです。
この考え方は僕たちが働いていくうえでとても重要だと思います。
(マイコラス投手にたくさんのことを伝えていた、菅野智之投手の記事はこちらから読めます。)
スキルアップのために3年間働いたマイコラス投手に学ぶこと
マイコラス投手の”チームをスキルアップの場所と捉える考え方”は、最近働き方改革が言われている日本でもこれから重要になってくるのではないでしょうか。
僕たち世代の会社員は学校を卒業したあと就職して、もしつまづくようなことがあったら、その先を見据えて3年間地方のホワイト企業に入ってみるとか、マイコラス投手みたいに視点を変えてスキルアップのために会社を使ってみるというのも有効なキャリアの作り方かもしれません。
(戦力外の経験から見出した吉川大幾選手の生き残る道とは。)