巨人・田中俊太の兄弟と７つの物語| 結婚とおばあちゃん子の決意
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田中俊太選手が育った５人兄弟の家庭環境とは。意外な経歴を持つ父の正行さん。その子供たちへの教育が俊太選手や兄・広輔選手のようなしっかりした人柄を育んだのかもしれません。
田中俊太選手の “砂浜エピソード” とは、一体どういうものだったのでしょうか。
今年の沖縄合同自主トレのオフの時に見せた “意外な一面” から田中俊太選手の素顔が見えてきます。
今回は、田中俊太選手の素顔を『７つの物語』と題して紐解いていきます。
目次
『騒がしかった』5人兄弟の三男・田中俊太
田中俊太選手が生まれたのは、1993年8月18日。兄弟仲の良い賑やかな家庭で育ったのだといいます。
５人兄弟で田中俊太選手は男３人のうち一番下の三男。長男はカープで活躍する田中広輔選手です。
そんな５人兄弟は年功序列で育ったのだと、以前田中広輔選手が話していたことがありました。
年功序列なので、一番上だった長女の姉・沙織さんが兄弟を仕切っていたのだといいます。
男３兄弟はいつも騒がしかったのだそうで、姉が怒ったりもしていたのだそう。
2019年の自主トレでは兄・広輔選手と一緒に沖縄で自主トレをしていた田中俊太選手。
その際に一緒に出演したチームの応援番組では兄の前で普段よりガチガチに緊張しているように見えましたが、こういうのも兄の前だから緊張していたのでしょうか。
“技術より生活面を” 父・正行さんと田中俊太
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男３兄弟はいつも兄・田中広輔選手に連れられて、よく朝から大きな声を出して野球をしていたのだといいます。
そんな兄弟が野球を始めるきっかけになったのは父・正行さんの影響が大きかったのかもしれません。
正行さんは田中俊太選手や広輔選手も通った東海大相模高校でショートを守っていた野球経験者。兄弟が子供の頃には、相模ボーイズでコーチをしていたのだといいます。
東海大相模時代、２学年上にはジャイアンツの原辰徳監督がいたのだという正行さん。
２学年離れていると一緒に活動するのは夏までなのでそこまで関わりはないのかもしれませんが、高校の先輩が息子のチームの監督をしているというのは不思議な感覚かもしれません。
そんな正行さんは子供たちに野球の技術ではなく、生活面のことを教えたのだといいます。
その理由は、「子供はプレーしていれば上手くなるけれど、人としての生活ができていなければプロにはなれない」ということ。
共働きの両親のもと、家のことは当番制だったのだそうで、以前田中広輔選手は中学時代に３兄弟の弁当を毎日作っていたのだと話していました。
こういう子供の頃の教育が２人のきちんとした人柄を作ってきたのかもしれません。
“おばあちゃん子”!? 田中俊太と長期休暇
両親は共働きだったという田中俊太選手の家庭。
学校の長期休暇で家にいる時期には、実家の近くに１人で住んでいた祖母が家に来てくれていたのだといいます。
夏休みに子供が家にいるとご飯が大変といいますが、兄弟が５人もいる田中俊太選手の家庭はより大変だったのかもしれません。
その時期にはずっと家にいてくれて、お昼ご飯を作ってくれたり面倒を見てくれていたのだという祖母。
田中俊太選手は長期休暇前に渡される学校の成績も、親よりも先に祖母へ通信簿を見せていたのだと話していました。
『ふわふわになる』田中俊太の “好きな食べ物” とは
そんな祖母の味もあったのでしょうか。
田中選手には好きな味付けがあるのだといいます。それは、ポン酢。
「朝は納豆ご飯」という田中選手ですが、その納豆ご飯もポン酢で食べるのが好きなのだそう。
酢をかけると、納豆がふわふわになるのだと話していました。
それだけではなく、酢は特に好きでチャーハンにも入れるのだそう。
東海大相模高校では、納豆にマヨネーズを入れるのも流行っていたのだと聞いたことがあります。
１学年上の大城卓三選手は、チームメイトがやっていたので真似してみたら美味しかった、と話していて、チームの中でも独特な味付けの流行りがあったのだそう。
それでも田中俊太選手のポン酢をかけるのは高校でもなかったのだとその独特な嗜好を話していました。
田中俊太の意外な “砂浜エピソード” とは
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そんな田中俊太選手には、こんな意外なエピソードも。
それは、沖縄県恩納村での合同自主トレでのことでした。
その自主トレのオフのときに、メンバーみんなで砂浜へリフレッシュに遊びに行ったのだといいます。
暖かい時期だったので、みんな焼いたり海の中へ入ったりしていたのだそう。
しかし、その中で田中俊太選手だけ一人砂浜にいて、砂を触っていたのだといいます。
一緒にいた若林晃弘選手が「何をしているんだろう」と見ていると、田中選手は一人で文字を書き始めたのだそう。
そこに書かれていたのは、「チームおおまつ2019自主トレ」
部屋の鍵がサンゴのような形をしていたのを、文字に添えて写真を撮っていたのだと意外な一面を話していました。
ドラフト後にプロポーズ!? 田中俊太の結婚と決意
兄の田中広輔選手が結婚を発表したのはプロ入りが決まったとき。
そして田中俊太選手が結婚を決めたのもプロ入りが決まった2017年のドラフト会議後、11月のことでした。
その相手は、これも兄と同じく高校の同級生。東海大相模高校時代の野球部のマネージャーをしていた人で、高校3年間を一緒に過ごした人でした。
東海大学へも一緒に進学して、間も無く交際に発展したのだという田中選手。
そして2018年1月から入ったジャイアンツの寮もしばらくして退寮。
球団の規定では社会人選手も1年間は寮に入るということがありますが、結婚している場合は選択することができます。
それでもチームの寮は若手選手が生活の基礎を学ぶ場所でもあり、食事面もトレーニング施設などプロでの基礎づくりに必要な施設が整う環境なので、結婚していても寮生活を選択する人もいます。
その中で退寮を選んだのは、田中俊太選手がしっかりしているからということもあるのかもしれません。
「覚悟をしっかり持って」と決意のプロ入りでした。
次の世代を担う “93年組” と田中俊太の活躍
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2018年は1年目から99試合に出場。即戦力としての期待に答えたプロのスタートでした。
順調なスタートを切った田中俊太選手。2年目となる2019年は監督が変わったことでチームは一新して、勝負の年が続いています。
1軍2軍を行き来しながらレベルアップを図っている田中選手。
その背中にかかる期待は大きいのかもしれません。
田中俊太選手は今２５歳。上の写真にもありますが、『BORN IN 1993』とメルセデス投手が持っている通り、９３年生まれの２５歳の選手たち１０人が今チームで大きく期待を集め始めています。そのほとんどの選手が1軍のメンバー。
世代交代が進む今年のジャイアンツの中で、田中俊太選手が次の世代の中心選手になっていくことに期待です。
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