大活躍で巨人ヤングマンの年俸価値が上がる影にあった”ある人”の存在とは
7月1日の初先発から活躍を続けているテイラー・ヤングマン投手です。
ヤングマン投手はメジャーリーグで思うように活躍できずに2018年から日本のプロ野球に来た選手ですが、”日本で絶対に成功したい”と言ってきました。
なかなか1軍に読んでもらえない中でも黙々と日本の野球を勉強しながら2軍の試合で結果を出してきて、7月はじめに1軍にきてからも素晴らしい活躍を続けています。
しかし、試合を見ていても最初はとても緊張しているように見えました。
言葉も通じない海外のリーグで最初の舞台なので、当然緊張すると思います。
そんなとき、ヤングマン投手を助けに来てくれる選手がいました。
緊張で顔がこわばっているように見えたヤングマン投手
2軍のときからバッテリーを組んでいる宇佐美慎吾選手とバッテリーを組んでいます。
これはヤングマン投手にとって、何度も一緒にプレーしているのでやりやすかったと思います。
しかし、対戦する選手は初めての人ばかりで後ろを守っているチームメイトも慣れないメンバーなので、通訳のいないマウンドでは精神的にタフな試合だったと思います。
快投を続けるヤングマン投手の顔はマウンドでも若干こわばっているようにも見えて、緊張が見られました。
しかし、それは当然のことだと思います。
海外に来てから新しい環境で練習してきて、ずっと目標にしていた1軍のマウンドだったので、緊張すると思います。
特に、2回目の先発の日に雨が降っていて、厳しい天候の中での試合でした。
そんな中、ボールが滑ってストライクがうまく入らない場面が何度もありました。
ヤングマン投手は途中で険しい表情になることが何度もありましたが、そういう場面もなんとか乗り切っています。
試合を見ていると、その厳しい場面にはあるチームメイトの存在がありました。
試合中にヤングマン投手のところに行ってキャッチャーの宇佐美選手も一緒に話して、支えに行く人がいました。
助っ人のリーダーはこの人!
その選手とは、サードを守っているケーシー・マギー選手です。
マギー選手もメジャーで思うように活躍できず、日本のプロ野球に新しい活躍の場を求めて来た選手でヤングマン投手の先輩のような人です。
そのマギー選手はプライベートでもまだ日本の生活に慣れないヤングマン投手をお店に連れて行ったり、生活面でも助けています。
海外での新しい生活に馴染むのが大変なのは僕も海外留学をしたときに経験しましたが、周りに先に経験していてそれを教えてくれる人の存在があるのはとんでもなく心強いです。
そんなマギー選手が”この場面はこうやっていこう”とアドバイスに来てくれていたのです。
そのマギー選手の話の後は毎回、ヤングマン投手は落ち着いてその場面をしのいでいます。
そんなマギー選手はいつもリーダーシップを発揮している選手です。
外国人選手の間だけでなく、巨人に入団した1年目から通訳を交えて積極的に自分の意見を周りの人に伝えています。
2017年の13連敗をしてチームのみんなが暗く落ち込んでいるようなときも、全員が集まって暗い雰囲気だったミーティングで、”自分はこう思っている”ということを全員の前で演説してチームを引っ張っていこうとしています。
プロ野球選手のヒーローインタビューというと、一言で盛り上げたり、”よかったです!”と一言で終わることも多いです。
しかし、マギー選手のヒーローインタビューでは、その場面についてきちんと説明して自分の感情や考えたことを説明しています。
通訳の人も全てを訳しきれないほどの内容で、マギー選手はこれだけ考えながらプレーしているんだと思ったほどです。
僕は留学した時、言葉が伝わらないという場面は何度も経験しましたが、そういう言葉が伝わらないというのはとても精神的に辛いことでもあります。
ましてやヤングマン投手は打たれたらまた2軍にいくかもしれないし、もうチャンスは来ないかもしれないという場面なので、そんなときにチームメイトと意思疎通がうまくいかないと思うと恐ろしいですよね。
なので、先輩的なマギー選手が近くにいることはヤングマン投手にとってこの上なく救われる存在なのではないでしょうか。
これからの試合でもマギー選手とヤングマン投手のピンチの場面に注目です。