日本ハムの勇翔寮が北海道からこんなに遠い、この場所にある理由とは
日本ハムファイターズの勇翔寮の教育は優れていることで有名で、選手は独自のスタイルを作り上げている人が多いです。
清宮幸太郎選手が入寮したことでも話題になりましたし、今はメジャーで活躍する大谷翔平選手もダルビッシュ有投手もここで生活していました。甲子園を沸かせた斎藤佑樹投手もです。
しかし、勇翔寮は千葉県の鎌ケ谷市にあります。
日本ハムの本拠地は札幌ですが、なぜこんなに離れたところにあるのでしょうか。
他の球団を見ると、西武ライオンズの若獅子寮はメットライフドームのすぐ近く、カープの大野寮は広島市の隣の廿日市にあったり、他のチームの選手寮は基本的に1軍の施設の近くにあります。
そうでないと、1軍と2軍の移動が大変になってしまいますよね。
選手が怪我をしたりすると、急に2軍から呼ばれることだってあるので、新幹線や飛行機を使って移動することになってしまいます。
日本ハムの選手は自宅を構えるのも大変!?
日本ハムの選手は千葉県に自宅を持つ人も多いといいます。
日本ハムに入団した選手ははじめは勇翔寮に入るので、そこが拠点にもなるのかもしれません。
なので、ずっと千葉県を拠点にしていた人もいて、そういう人は千葉県に自宅を置いて、北海道に部屋を借りて単身赴任している人もいるのだそう。
とは言っても、プロ野球選手は半分が本拠地以外の相手チームの本拠地に遠征したり、キャンプを行うのは九州とか沖縄とかで、日本ハムの1軍キャンプはアメリカのアリゾナ州だったので、自宅にいることは少ないというのもあるかもしれません。
しかし、そのまま札幌に住む人も
2018年から新選手会長になった中島卓也選手は2014年に札幌市内に一人暮らしを始めたということを話していました。
若い人で1軍に定着した人は札幌市内に部屋を借りるのは便利だと思います。
まだ独身の人にとってはその方が近いですし楽なのかもしれないですよね。
プロ野球選手は移籍したり引退という区切りもあるので、部屋を借りる方が良いこともあるかもしれません。
なぜ勇翔寮は千葉県の鎌ケ谷市にあるのか
こんなに移動が大変なのに、なぜこんなに離れているのでしょうか。
それは球団運営の問題にあります。
北海道の会社から出資を受けて”株式会社日本ハムファイターズ”をつくりましたが、そのときに本拠地を札幌ドームに移転しています。
それまでは東京ドームが本拠地で、2軍施設は千葉県鎌ケ谷市にありましたが、その2軍施設だけそのまま使っています。
それには、球団の運営費というところの現実的な問題が関わっているのかもしれません。
日本ハムは札幌ドームの使用料があって運営も大変という話もあります。
2017年に日本ハムの近藤健介選手が夢の4割バッターに挑戦しましたが、途中で腰を痛めてしまいました。
札幌ドームはサッカーでも使うので、芝を変えないといけないです。
なので芝が薄くて腰に負担がかかってしまうので、改善してほしいという現場の声があったといいます。
しかし、札幌ドームは日本ハムが所有しているわけではないので、なかなかそういう話も進まないという問題もありました。
そういうこともあって、今日本ハムは北海道北広島市に新球場を計画しています。ボールパーク構想をしていて、魅力溢れる複合施設です。
2020年には着工を予定していて、2023年から使い始めたいと言っていました。
そのボールパーク計画で収益を上げていけば、北広島市付近で2軍施設も作って勇翔寮も移転することはあるのでしょうか。
(吉田輝星投手が人を惹きつける理由がわかる記事はこちらから読めます。)
(清宮幸太郎選手の弟や父との関係がわかる記事はこちらから読めます。)
(ファイターズの春季キャンプの記事はこちらから読めます。)